旅行者下痢症
古くから、外国旅行をすると下痢をしやすいことが知られています。
このような下痢を旅行者下痢症といいますが、その原因は「水が変わったため」などと思われてきました。
しかし、大部分は細菌感染によるものなのです。
東京都立衛生研究所微生物部で実施した検便の結果によると、海外旅行から帰ってきて下痢をしている人では約61%から。
旅行中に下痢をしたが帰国時は治ってしまっていた人および自分では旅行中健康だったと思っている人でも約25%から。
何らかの下痢原因細菌が見つかっています。
原因となった細菌の種類はさまざまですが、赤痢菌やコレラ菌も検出されています。
毒素原性大腸菌というのは、わたくしたちの腸の中にいつも住んでいる大腸菌の仲間ではありますが、コレラ菌と同じような作用で下痢を起こすことが知られている細菌です。
サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクターなどはよく食中毒の集団発生の原因となる細菌です。