林業経営の特徴 2
林業に対する税制は超長期事業であることを無視したような過酷な体系が依然として続けられています。
こうした不利な条件を克服するためには、よほど高価な材の生産が必要になるわけです。
これには生産性の思い切った向上ともなる高伐期林業による大材の生産以外にないようです。
・・・以上の要因を考えると、恒続的な高伐期林業が整備されれば低伐期林業に比べて絶対的に有利であり、その有利さの較差はますます大きく開いていくこととなるでしょう。
税制面での配慮がなされれば有望な企業ともなり得る要素があるといえるかもしれません。
次にこの両者それぞれの長所と短所を拾ってみましょう。
まずは長所。
1.資本回収期間が短いこと(一般に早くても50年程度であり、農業とは比較になりませんが)。
2.柱材など細丸太の利用は、たまたま「成長量最多の時期」と合致する伐期であり、かつ、より太い中目丸太に比べて材積当たり単価も高い傾向がある。
シイタケのほだ木などきのこ生産原木は20年前後とさらに低伐期です。
3.林業としては比較的計画しやすい利点がある。
そして短所。
高伐期林業の長所項目の裏返しとみればいいのです。
要約すれば・・・
1.伐採毎に少なくとも十年程度は太陽エネルギーの活用率が極めて低くなる。
2.林業、特に造林事業は労働力が主体のため、今後の事業運営は極めて困難となる。
3.全般的に生産コストが上昇し続けるため、生産性はいよいよ低下する。
4.各種被害率は高まる。
5.土壌の悪化、荒廃につながる。
6.全般的に公益性は低下する。
7.企業としての魅力はますますなくなり、林業退勢への先導役ともなりかねない。
8.産物はほとんど柱材という限られた用途にとどまり、需給の調整は極めて難しく融通性に欠ける。
国有林、民有林とも伐期がくれば一斉に伐りたいので供給過剰となり、材価は下落の一途をたどることでしょう。